2010年6月8日(火)21:46
ルクセンブルク(AP)
エストニアは来年17番目のユーロ圏加盟国になる。統一通貨の深刻な危機にもかかわらず、EU加盟国の財務相は火曜日、欧州委員会の加盟勧告を承認した。ユーログループのジャンクロード・ユンケル議長はすでに月曜日の晩、エストニアの加盟に承認を与えている。
最終的には来週のEU首脳会議における加盟国首脳のユーロ圏拡大承認を経て、7月の再度のEU財務相理事会で決定されるが、もはや加盟を阻む要因はない。オーストリアのヨーゼフ・プレル財務相は、「エストニアはすべての条件を満たした。むしろその反対である。多くの分野においてユーロ加盟諸国よりも良い指標を示している」と述べた。
事実、エストニアは今年の財政赤字の推計値が2.4パーセント、政府債務の推計値が国内総生産の9.5パーセントで、これは他のユーロ加盟国をはるかに引き離す、ユーロ圏の最優等生であり、安定協定を順守する唯一の国となる見込みである。
エストニアが宿題を済ませたため、欧州委員会は5月にユーロ加盟を勧告している。欧州委員会のオリ・レーン財務担当委員は波乱の時期におけるこの措置を弁明した。長い行列ができているのは「ユーロの入口であって出口ではなく」、ユーロ信任の危機などはない、とレーン委員は語った。
原題:Estland wird 2011 zum 17. Euroland