2010年6月30日(水)11:10
ブリュッセル(AP)
トルコとの厄介な加盟交渉は新たな勢いを得た。外交筋によれば、EU加盟国は水曜日新たに1分野の交渉開始を承認したという。トルコのアフメット・ダーヴトオール外相は水曜日の午後にも加盟協議のためブリュッセルに到着する予定である。
EUはこの決定により重要な政治的シグナルを送ることになる。最近のトルコ政府のイラン接近を踏まえて、トルコを再びEU側に取り込もうというのである。ドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのニコラ・サルコジ大統領などが反対するトルコとのEU加盟交渉は、2005年から開始されているものの、停滞している。全35分野のうち、交渉が始まったのは11分野にとどまり、そのうちの8分野はEU加盟国キプロスの抵抗により凍結されている。
次の分野として食品の安全性の交渉が開始されることは、スペインの体面に関わる勝利であった。スペイン政府は(今日)水曜日に任期を終えるEU議長国期間中、トルコ政府との加盟交渉に新たな弾みをつけるよう強く主張していた。
原題:EU beschleunigt Beitrittsverhandlungen mit der Tuerkei