2010年6月30日(水)17:29

クロアチアはEU加盟に向けて前進

AFP

クロアチアとトルコはさらにEU加盟に向けて前進した。欧州連合はブリュッセルにおいて両国との間で新たな分野の交渉を開始した。クロアチアは来年にも加盟が期待できるが、トルコとの協議はなかなか進んでいない。

EUはクロアチアとの加盟交渉で、EU加盟準備の証となる全35分野のうち、最後の3分野の交渉を開始した。これは競争権、司法・基本的権利、ならびに外交・安全・防衛政策である。

クロアチアのゴルダン・ヤンドロコビッチ外相は、2011年の上半期には加盟条約の調印に至る可能性があるとの期待を表明した。「私たちはEU加盟に向けてラストスパートをかける」。クロアチアは28番目の加盟国になる、とヤンドロコビッチ外相は語った。

クロアチア同様トルコも2005年10月からEU加盟交渉を開始している。しかし交渉は遅々として進まない。トルコとEUはようやく13番目の分野として食品の安全性の交渉を開始したばかりである。

遅れの主な理由は、ギリシャ系キプロス共和国との紛争が解決に至っていないためである。そのため8分野の交渉が凍結されている。トルコ政府は自国の港湾や空港をEU加盟国のキプロスに対して開放することを拒んでいる。トルコは1974年、ギリシャ系民族主義者の反乱の後、キプロス北部を占領した。キプロス問題と並ぶ加盟交渉の障害には政治的理由もある。ドイツとフランスは現在トルコの加盟を拒否している。

トルコのアフメット・ダーヴトオール外相は、我が国はあらゆる問題にもかかわらず加盟の目標を堅持すると強調した。「私たちはEU加盟の義務があると考えている」。トルコ政府は改革を継続し、木曜日に始まるベルギーのEU議長国任期中にさらなる進展を期待する、と外相は語った。ベルギーはスペインからEU議長国を引き継ぐ。

原題:Kroatien naehert sich EU-Beitritt an




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