2011年6月7日(火)
ブリュッセル(ドイツ通信社dpa / Europe-Online)
クロアチアはいよいよEU加盟の目標に近づいている。欧州委員会はクロアチアとの6年がかりの交渉の完了を金曜日に勧告するものと見られる。これはEUの外交担当者が火曜日にブリュッセルで伝えたもの。EU加盟27ヶ国の政府がこの勧告に従えば、クロアチアの2013年7月までの加盟が可能となる。
欧州委員会は木曜日に加盟交渉の状況を発表する予定である。欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長の見解では、司法および競争政策ならびに財政問題の分野で進展があり、これによって最後の4分野の交渉完了が視界に入ったという。
しかしEU加盟国政府の承認は確実とはほど遠いとEUは伝える。いくつかの国、とりわけオランダではクロアチアの法治国家維持の姿勢に疑念が残っているという。とりわけ、イヴォ・ヨシポヴィッチ大統領とヤドランカ・コソル首相がハーグ国連戦犯法廷による旧クロアチア軍のアンテ・ゴトヴィナ司令官およびムラデン・マルカッチ司令官に対する判決を厳しく批判したことは、いくつかのEU加盟国政府に「苛立ち」をもたらしたという。
フィナンシャル・タイムズ紙は火曜日オランダのウーリ・ローゼンタール外相の発言を報じた。「現在の状況の瞬間撮影では不十分だ。私たちは改革が持続するのかを見きわめる必要がある。そのためには加盟の日まで監視を行う監視メカニズムが求められる。」加盟交渉の完了後、加盟条約はEU加盟全27ヶ国の批准にかけねばならない。交渉の完了についても加盟国の全会一致の承認が必要となる。
原題:EU-Kommission will Beitrittsverhandlungen mit Kroatien abschliessen