2011年6月7日(火)
ブリュッセル(dapd)
セルビアのボリス・タディッチ大統領は来年春にセルビアのEU加盟交渉が開始されることを期待している。ラトコ・ムラディッチ容疑者の身柄がハーグの国連戦犯法廷に引き渡された今、私はセルビアを国際的な企業が成功を収められる自由な市場経済を備えた民主主義体制へと転換させることに力を注ぐつもりだ、とタディッチ大統領は月曜日ブリュッセルでEUのヘルマン・ファンロンパウ常任議長との会談を終えて語った。
「私たちがセルビアで改革を実行することを期待していただきたい」とタディッチ大統領は述べた。ファンロンパウEU常任議長は、12月のEU首脳会議でEU加盟候補国の地位が認められるよう、司法制度など重要な分野の改革を急ぐようタディッチ大統領に求めた。
EUとセルビアの公式的な加盟交渉が妨げられていたのは、戦犯容疑者のムラディッチ司令官が先月身柄拘束されるまで16年間潜伏を続けていたことなどによる。セルビアのEU加盟に向けたもう一つの障害は、2008年に独立を宣言したコソボとの関係である。セルビアはコソボを独立国家として承認していない。ファンロンパウ常任議長は月曜日、セルビアとコソボの対話を進めるよう述べた。
原題:Tadic fordert fuer naechstes Jahr Verhandlungen ueber EU-Beitritt