2011年6月8日(水)13:11

欧州議会はルーマニアとブルガリアのシェンゲン圏加盟を可決

賛成487票対反対77票 しかしEU各国内相の決定は早くとも9月

ストラスブール(DerStandard.at/APA)

欧州議会は水曜日ストラスブールにおいて、圧倒的多数でルーマニアとブルガリアのシェンゲン圏加盟を可決した。487名が賛成し、反対はわずか77名であった。しかしEU各国内相は、明日木曜日のルクセンブルクの内相理事会ではなく、早くとも9月にルーマニアとブルガリアのシェンゲン圏加盟に向けた方向性を決定する意向である。

欧州委員会のセシリア・マルムストレーム内務担当委員はストラスブールの欧州議会で、シェンゲン圏は欧州の市民にとって大きな成果であり、贈り物であると讃え、今後は明確なタイムスケジュールを決めることが求められると述べた。いくつかの加盟国における国境検査の再導入は阻止されねばならない。ブルガリアとルーマニアについては、両国は技術的な基準を守ることができた。これを受けてEU内相理事会はすみやかに回答を出さねばならない、とマルストレーム委員は述べた。

汚職撲滅になお問題

EU各国内相の間には両国のシェンゲン圏加盟の文言に関して広範な了解がある。しかしこの問題は9月の理事会で再度扱うべきである、とEU内相筋は最近伝えた。ルーマニアとブルガリアはシェンゲン圏加盟の審査対象となるすべての分野で肯定的な評価を得たが、両国の汚職撲滅の状況に関して数ヶ国のEU加盟国の信頼が得られていない、とある外交官は語った。

それゆえ7月に発表予定の欧州委員会の年次審査報告書が決定的な重要性を持つことになるという。これは2007年のEU加盟以来のルーマニア、ブルガリア両国の司法警察制度を詳細に審査するものである。これまでドイツ、フランス、オランダが、汚職撲滅が不十分として両国のシェンゲン圏加盟に反対を表明している。

原題:EU-Parlament stimmt fuer Schengen-Beitritt von Rumaenien und Bulgarien




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