2011年6月10日(金)17:05

クロアチアは欧州連合加盟目前

28番目の加盟国に

AFP(Jens Kalaene)

クロアチアは欧州連合加盟間近となった。欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は、私はEU加盟国に対してクロアチアとの加盟交渉を終了し、クロアチアを28番目の加盟国として迎え入れるよう勧告したと述べた。欧州委員会はクロアチアがEU加盟の条件を満たしたと強調した。

これでEU加盟国は最終的にクロアチアのEU加盟を承認する手続きを行わねばならない。これは今年中にも行われる可能性がある。バローゾ委員長によれば、これによりクロアチアはおそらく2013年の7月にEU加盟国となるという。バローゾ委員長はアドリア海に面した人口約440万人のクロアチアに祝意を表した。しかしクロアチア国民も同様に自国のEU加盟を国民投票で承認する必要がある。

クロアチアのヤドランカ・コソル首相は最初の反応で、我が政府は「改革の路線」を継続するつもりだと述べた。欧州委員会はこの勧告によりクロアチアのこれまでの努力と進展のすべてを評価したのだ。バローゾ委員長は電話で私にこの「歴史的な日」のお祝いを伝えてきた、とコソル首相は語った。イヴォ・ヨシポヴィッチ大統領も「クロアチアの歴史にとって重要な日」と讃え、クロアチアはこれから改革政策を継続し、国民の生活水準を向上させねばならないと語った。

ドイツのギード・ヴェスターヴェレ外相(自由民主党FDP)は、クロアチアはバローゾ委員長の勧告を「改革によってかち得た」のだと述べ、クロアチアのEU加盟は「クロアチアにとってもEUにとっても良いことだ」と語った。

欧州委員会のシュテファン・フューレ拡大担当委員は「長い道のりの終点」と述べた。2005年の加盟交渉開始から、クロアチアは法治国家としても市場経済としても「途方もない」改革を行ってきた。クロアチア政府は汚職撲滅でも進展を見せた、とフューレ委員は讃えた。

EUに加盟する前にクロアチアが政治分野でも経済分野でも、あるいはまた社会政策でも司法政策でもEU法を守れるかという保証が必要である。今回の欧州委員会の勧告を得るために、クロアチアは全部で35分野の交渉を経ねばならなかった。最後に残った分野は、司法改革、汚職の撲滅、1990年代のバルカン戦争における戦争犯罪の処罰、ならびに老朽化した国営造船所の再建であった。

原題:Kroatien steht vor Beitritt zur Europaeischen Union
Land waere 28. Mitglied des Staatenbundes




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