2011年6月24日(金)

クロアチアは28番目のEU加盟国に

ブリュッセル(dapd)

EU首脳会議は2013年7月までのクロアチアのEU加盟に道を開いた。「私たちはクロアチアの加盟を可決した」とアンゲラ・メルケル首相は金曜日、ブリュッセルのEU首脳会議を終えて語った。「これは大きな喜びである」とキリスト教民主同盟(CDU)の党首を務めるメルケル首相は述べた。欧州員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ委員長は「歴史的な決定」と評し、すべての西バルカン諸国にはこれを励ましのシグナルと見てほしいと語った。

EU各国首脳は6年間の交渉の末、「加盟交渉が最終局面を迎えることとなった要因である、クロアチアの大きな努力」を称賛した。しかし改革の歩みが後退するのではないかとの懸念を払拭するために、クロアチアは引き続き監督の対象となる。とりわけ司法や基本権の改善は停滞なく進められねばならないという。

EU首脳会議はクロアチアの汚職撲滅がいまだ不十分という批判を退けた。メルケル首相は、確かに3月の段階ではかなりの問題が残っていたが、「クロアチアはこれを解決し、懸命に対処した。したがって加盟を遅らせる理由はない」と説明した。

「独立20周年の記念日にまたとない贈り物」

クロアチアのヤドランカ・コソル首相は、クロアチア国民にとって「この加盟交渉の完了を達成するほど大きな独立20周年の贈り物はない」と述べた。我が国は、長くて、時に文字どおりいばらの道の終点に立った。私はこれを誇りに思う、とコソル首相は語った。この努力は報われると首相はクロアチアの隣国を念頭に語った。

クロアチアは10月8日に独立記念日を迎える。クロアチアは20年前独立を再度獲得した。旧ユーゴスラビアからのEU加盟はスロヴェニアに続いて2ヶ国目となる。

全27加盟国の加盟条約批准が必要

EU首脳会議の承認を受け、加盟交渉は今月中にも完了し、加盟条約は今年末までに調印の運びとなる。すべてのEU加盟国の議会は加盟条約を承認する必要がある。この手続きは2013年6月までかかると見られるため、クロアチアの正式加盟は2013年7月1日と予想される。これによりクロアチアは欧州連合の28番目の加盟国となる。

欧州委員会はすでにクロアチアの加盟を勧告している。EU各国外相は今週はじめルクセンブルクで外相理事会を開き、首脳会議のお膳立てを整えていた。

旧ユーゴスラヴィアから独立した国のうち、マケドニアとモンテネグロの2ヶ国はすでに加盟候補国として認められている。マケドニアとの間では今年中にも加盟交渉を開始できると欧州委員会は期待している。

トルコとの間ではすでに加盟交渉が行われている。しかし交渉は停滞し、7分野の交渉は凍結されている。アイスランドとの間では1年近く前から交渉が行われている。

セルビアもEU加盟に向けて努力しているが、まだ候補国として承認されていない。5月末の戦犯容疑者ラトコ・ムラディッチの身柄拘束により、少なくともひとつ障害が取り除かれた。

原題:Kroatien wird 28. EU-Staat




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