2011年6月26日(日)10:42
AFP
労働市場の完全開放からほぼ2ケ月、ドイツのフィリップ・レースラー経済相(自由民主党FDP)は冷めた総括を行った。5月1日に発効した新規EU加盟国に対する労働市場開放はドイツにはほとんど影響を及ぼさなかった、とレースラー経済相はハンブルガー・アーベントブラット紙Hamburger Abendblattに語った。理由はドイツの市場開放が遅すぎたためであり、高度の専門技能者の多くはすでに他の国々に移住しているからだという。
数学・自然科学分野だけでドイツでは140,000人の専門技能者が不足している、とレースラー経済相は同紙に語った。企業が拠点を外国に移さないよう、専門技能者の確保は最優先の政治課題である、と経済相は述べた。一方で経済相は企業に対して従業員への子供手当の拡充を求めた。なぜなら若い夫婦は仕事と家庭の両立が可能な企業を選ぶからである、とレースラー経済相は説明した。
原題:Roesler: Arbeitnehmerfreizuegigkeit zeigt kaum Wirkung
Viele Fachkraefte bereits in andere Laender abgewandert