2011年6月27日(月)
AFP(Georges Gobet)
アイスランドは公式に欧州連合加盟の交渉を開始した。オッシュル・スカルプヘイジンソン外相はブリュッセルで、「アイスランドにとって歴史的な一日」であると語った。アイスランドと欧州連合は全35分野中4分野の交渉を開始し、そのうち2分野はすでに交渉を完了した。これはどれほど同国の欧州統合が進んでいるかのあかしである。アイスランド政府はEU加盟によってとりわけ経済が安定することを期待している。
スカルプヘイジンソン外相が自ら述べたところによれば、今年中に加盟に必要な分野の半分について交渉を開始する計画である。これには漁業や農業も含まれる。漁業と捕鯨は問題を孕む分野と見なされている。なぜならEUはアイスランドの伝統的な捕鯨の廃止を求めているからである。またアイスランド国民のEUに対する懐疑も根強い。
北大西洋に浮かぶ島国アイスランドは欧州経済圏とシェンゲン圏ならびにNATOの一員である。これらは速やかなEU加盟の前提条件となる。専門家筋は加盟交渉が来年中にも完了する可能性があると見ている。そうなればアイスランドは理論上クロアチアに続く29番目のEU加盟国となる。アイスランドは国民投票でEU加盟を承認する必要がある。
原題:Island beginnt offiziell EU-Beitrittsverhandlungen
Land koennte bereits 2012 aufgenommen werden