2012年6月26日(火)18:16
AFP
欧州連合はモンテネグロとの間でEU加盟交渉を開始する意向である。これはEU加盟国のEU担当相がルクセンブルクで勧告したもの。バルカン半島のモンテネグロのフィリップ・ヴヤノヴィッチ大統領とミラン・ローチェン外相はこの決定を歓迎した。
この声明で各国のEU担当相は、モンテネグロは法治国家の確立に向けて一層の努力が必要であると強調した。これは、最近の欧州委員会の進展状況報告書によれば、司法の独立ならびに汚職や組織犯罪の撲滅に該当する。
欧州委員会はすでにモンテネグロとの加盟交渉の開始を勧告している。しかしEU加盟国は昨年12月の首脳会議で、2012年の加盟交渉開始についての決定を先送りしていた。
加盟交渉開始の公式決定は今週木曜日と金曜日にブリュッセルで開かれるEU首脳会議の席で行われる。しかしこれは形式的な手続きと見なされている。
ヴヤノヴィッチ大統領は火曜日モンテネグロの首都ポドゴリツァで、この決定は西バルカンが順調に進んでいることを証明するものだと述べた。ローチェン外相は「モンテネグロの改革継続に良い刺激となった」と語った。
ドイツのミヒャエル・リンク外務政務次官(自由民主党FDP)は、この決定を「地域全体に対する重要なメッセージ」と評し、モンテネグロに対し、「さらなる必須の改革に果敢かつ真剣に取り組む」よう求めた。
モンテネグロは2010年12月に加盟候補国の地位を認められている。アドリア海に面したモンテネグロのほか、目下トルコとアイスランドがEU加盟の交渉を行っている。加盟交渉は通常数年に及ぶ。
旧ユーゴスラビアから分離独立した国のうち、スロヴェニアは2004年からすでにEU加盟国となっている。同国はユーロ圏にも属している。クロアチアは2013年7月に28番目のEU加盟国となる予定である。
原題:EU nimmt Beitrittsverhandlungen mit Montenegro auf
Bruesseler Gipfel muss noch endgueltig gruenes Licht geben