2013年6月11日(火)

EUはトルコとの間で新たな分野の加盟交渉を開始する意向

決定は6月中にも

AFP

欧州連合は、停滞しているトルコとの加盟交渉に新たな息吹を与える意向である。「私たちは今月中にも新たな分野の交渉を開始するよう動いているところだ」「しかし決定を行うのは加盟国である」と議長国アイルランドの広報官はAFP通信に語った。もし交渉が開始されれば、この3年間のトルコとの加盟交渉で初めての新分野の交渉となる。対象となるのは第22分野の「地域政策」である。

トルコはすでに2005年からEU加盟を目指して協議を行っている。しかしながら交渉はほとんど進んでいない。全35分野のうち、これまでさしあたり交渉を完了したのは「学問と研究」の分野のみである。他の12分野は協議開始よりずっと交渉中のままである。停滞の主な理由は未解決のキプロス問題である。トルコ政府は自国の港湾や空港をEU加盟国のキプロスに開放するのを拒んでいる。

EU外交筋によれば、EU加盟国の承認を受けた後6月26日の加盟協議で新たな分野の交渉を開始することが目標になるという。しかし現在のトルコの内政上の対立や反政府勢力に対する警察の強権的な対応が、EU加盟国の間に歩み寄りのサインに対する拒否反応を生む可能性があるという。いくつかの国は新たな分野の交渉開始に対して「それほど熱意がない」ようだとEU外交筋は伝えている。

トルコの機動隊がイスタンブールのタクシム広場のデモ隊を排除したことを踏まえて、左派党die Linke のセヴィム・ダグデレン連邦議員Sevim DagdelenはRBBインフォラジオで、トルコとのEU加盟交渉を停止するよう求めた。なぜなら人権問題での進展が加盟交渉の前提とならねばならず、したがって「加盟交渉を停止し、対応措置を取る時期に来ている」とダグデレン議員は主張した。

原題:EU will neues Beitrittskapitel mit der Tuerkei eroeffnen
Entscheidung soll noch im Juni fallen




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