2014年6月4日(水)15:34

欧州委員会はリトアニアを19番目のユーロ加盟国として推薦

加盟目標は2015年1月1日

AFP

ユーロ圏はさらに拡大し、バルト三国のリトアニアを19番目の加盟国として受け入れることになる。これは欧州委員会がリトアニアのユーロ加盟基準審査報告書で勧告したもの。

「リトアニアがユーロ導入の条件を満たしたことは、長年の周到な財政政策と経済改革のたまものである」と欧州委員会のオリ・レーン通貨担当委員は語った。フィンランド出身のレーン委員はEU加盟国に対して、2015年1月1日のリトアニアのユーロ圏加盟を承認するよう求めた。

最終的な決定は7月中旬に行われる。欧州委員会の報告書によれば、リトアニアはユーロ圏への加盟条件を軽々とクリアしているという。過去12ヶ月のインフレ率の平均は0.6パーセントで、1.7パーセントの基準値をはるかに下回る。財政赤字は2.1パーセントで、政府債務残高は国内総生産(GDP)比で39.4パーセントと、EUの定めた上限よりずっと低い。

レーン委員は、旧ソ連から独立したリトアニアにとって、ユーロ圏加盟は10年前のEU加盟以降の発展のさらなる一歩となると述べ、人口約300万のリトアニアは加盟後「目を見張るほど」豊かになったと評価した。国民1人当たりのGDPは1995年がEU平均で35パーセントであったが、2015年には78パーセントになると予測されている。

リトアニアのアルギルダス・ブトケビチュウス首相は、我が国の努力が認められたと歓迎の意を表した。ユーロ圏加盟はさらに大きな「経済、金融、政治上の国の安全」に向けた一歩であり、近隣の情勢を踏まえれば通貨共同体への加盟にはさらに大きな意味がある、とブトケビチュウス首相は明らかにウクライナ危機を念頭に付け加えた。

英国とデンマークを除くすべてのEU加盟国は、必要な条件を満たしたならばユーロを導入することが条約上義務付けられている。今後対象となるのはブルガリア、チェコ、クロアチア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スウェーデンである。しかし欧州委員会の分析によれば、上記7ヶ国について今の時点で条件をすべて満たしているのは1ヶ国もない。「したがってこれらの国々の状況を2年後にあらためて審査することになる」という。

原題:EU-Kommission will Litauen als 19. Euro-Land
Aufnahme in Waehrungsunion zum 1. Januar 2015 angestrebt




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