2014年6月8日(日)10:57

ファビウス仏外相によればウクライナEU加盟への支持は少数

ポロシェンコ大統領の就任演説に対し控え目の反応

AFP

フランスのローレン・ファビウス外相は、いまだ欧州連合がウクライナを迎え入れる体制にないとの見解を表明した。ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領は就任にあたって「きわめて親EU的な演説を行った。もしかしたらEU加盟諸国が(加盟を)受け入れる用意ができていないうちに」と外相はフランスの放送局i-Teleで述べた。予定されている連合協定がEU加盟の最初のステップになるというポロシェンコ大統領の見解について、ファビウス外相は、他のEU加盟国の外相と話したが「多数の支持はない。これは確かだ」と語った。

ウクライナは確かにヨーロッパに位置しているが、「EUとロシアに対して同時に良好な関係を結ぶ」必要がある。ポロシェンコ大統領の就任、ならびにノルマンディー上陸作戦記念日の式典での同大統領とロシアのウラジミール・プーチン大統領との接近は、両国関係の「緊張緩和の始まりとなる可能性」がある、とファビウス外相はキエフで行われたウクライナ新大統領の就任式から帰国して語った。

ポロシェンコ大統領は土曜日、ウクライナの一体性とEU加盟に対する明確な意思表示を行って任期をスタートさせた。大統領はロシアとの関係改善を主張する一方で、クリミア半島の地位やウクライナのEU加盟路線には交渉の余地がないことも明言した。

ポロシェンコ大統領は「できるだけ早く」EUとの連合協定の経済部門に調印し、ウクライナ国民のビザなしシェンゲン圏入国を図りたい意向である。「私たちはこれをEU加盟の最初のステップと捉えている」と大統領は就任演説で語った。

原題:Fabius sieht keine Mehrheit fuer EU-Beitritt der Ukraine
Verhaltene Reaktion auf Poroschenkos Antrittsrede




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