2014年6月11日(水)14:16

世論調査:メルケル首相は今後もユンケル候補を支持すべき

英国のEU脱退の可能性についてはドイツ国民の51パーセントが遺憾

AFP

ドイツ国民の過半数は、たとえイギリスのデイヴィッド・キャメロン首相の抵抗にあってもアンゲラ・メルケル首相(キリスト教民主同盟CDU)が保守系のジャン・クロード・ユンケル候補の欧州委員長就任を支援すべき、と考えている。ハンブルクのシュテルン誌Sternの委託でフォルサ社が行った世論調査によれば、国民の60パーセントは引き続きメルケル首相がユンケル候補を支援すべきと回答した。一方、英国との良好な関係を重視してユンケル候補への支援を取り下げるべきとの回答は19パーセントにとどまった。

またこの世論調査によれば、ドイツ国民の51パーセントは英国がEU脱退を決めれば残念であると回答したが、41パーセントはそのような事態も受け入れられると答えた。調査は先週水曜日と木曜日に代表調査の形で1002人を対象に行われた。

ユンケル候補の欧州委員長選任をめぐっては5月の欧州議会選挙の後から激しい論争が続いている。次期欧州委員長はEU加盟28ヶ国の首脳によって特定多数決で提案され、欧州議会の承認を得ることになる。欧州議会は、選挙戦で勝利した会派を代表するユンケル候補が委員長就任の権利があると主張している。

メルケル首相もユンケル候補を支援しているが、キャメロン首相はユンケル氏が欧州委員長に任命された場合には英国のEU脱退の可能性があると警告したと報じられている。同様にスウェーデンのフレーデリック・ラインフェルト首相やオランダのマルク・ルッテ首相もユンケル氏の任命に難色を示している。妥協点はいまだ見えていない。

原題:Umfrage: Merkel soll Juncker weiter unterstuetzen
51 Prozent wuerden EU-Austritt Grossbritanniens bedauern




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