2016年6月2日(木)

ドイツと英国の大学は英国のEU離脱が学問に悪影響を及ぼすと警告

AFP

ドイツ大学長会議(HRK)は英国がEUを離脱した場合、研究や学問に影響が及ぶと警鐘を鳴らした。英国の離脱は「ドイツならびに全ヨーロッパの学者や研究者の協力関係にとって壊滅的」である、とHRKのホルスト・ヒップラー会長は木曜日ベルリンで、独英両国の学長会長同士の会談を終えて語った。

両国は学生や学者の交流ならびに密接な研究協力から大きな恩恵を受けており、欧州連合は英国とドイツの大学間の実りある協力のために枠組みを提供しているのだ。「新たな境界は私たちを数年間後退させてしまう」とヒップラー会長は警告した。

英国大学長会議のジュリア・グッドフェロー会長も、現在、世界的な最先端研究の大部分が国境を越えた研究チームによって行われていることを指摘した。エラスムスのようなEUのプログラムは、数千人の学生や学者によそのEU加盟国で学び、研究する機会を提供している。これは研究者の能力や知識の拡大をはかるだけでなく、異なる人間や文化の間の理解を深めるのに貢献している、とグッドフェロー会長は述べた。

「両国の大学長らはこのような協力関係が極めて重要であり、今後も維持されねばならないという認識で一致している」とグッドフェロー会長は語った。英国のEU離脱を問う国民投票は6月23日に実施される。

原題: Hochschulen warnen vor Folgen eines britischen EU-Austritts fuer Wissenschaft




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