2016年6月13日(月)

マカリスター欧州議員:「EU離脱は英国の一体性を脅かす」

ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング

もし英国民が6月23日に欧州連合からの離脱を決定すれば、その影響は広範囲に及ぶ。キリスト教民主連合(CDU)所属のデイヴィッド・マカリスター欧州議員は英国の一体性が危機に瀕すると危惧する。親EU的なスコットランドが独立の要求を強める可能性があるからである。

CDUのマカリスター欧州議員は、英国のEU離脱の場合には連合王国の一体性が危機に瀕するとの見方を示した。半分スコットランド人の血を引くマカリスター議員は本紙編集部との会見で「僅差で離脱という結果となり、親EUのスコットランドが離脱反対となれば、スコットランドでは独立をめぐる議論が再燃するだろう」と述べた。スコットランドは2014年に連合王国からの独立を問う住民投票を行い、55パーセントの反対で独立を否決している。すでにスコットランドのニコラ・スタージョン自治政府首相は、英国がEU離脱を決めればスコットランドの独立を問う新たな住民投票が必要になると述べている。

ウェールズと北アイルランドもEU残留を支持

前ニーダーザクセン州首相のマカリスター議員は、「連合王国内の遠心力はEU離脱によって力を増すだろう」と警告する。世論調査によれば、スコットランドとウェールズ、北アイルランドはEU残留支持派が明確な多数を占めているという。マカリスター議員によれば、たとえばスコットランドでは最高で70パーセントの人々が国民投票でEU残留を支持すると予測されるという。世論調査では英国全体で離脱派と残留派が拮抗している。

マカリスター議員はまた、「EU離脱は解決済みと考えられてきた北アイルランド紛争を再燃させる恐れがある」と懸念する。「現在はEUのもと、アイルランド共和国との開かれた国境など、北アイルランド紛争は暫定協定により保たれているが、英国のEU離脱によってその基盤が失われる」とCDU所属のマカリスター議員は警告した。

原題:McAllister: Brexit gefahrdet Einheit des Vereinigten Konigreich




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