2016年6月22日(水)
AFP
欧州委員会のジャン・クロード・ユンケル委員長は、欧州連合残留を問う国民投票の後にEU改革案について英国と再度の交渉を行う可能性を否定した。「英国の政治家と有権者には再交渉はないと承知してもらわねばならない」と水曜日ユンケル委員長は釘をさした。委員長が指摘したのは、英国がEUに残留した場合、デイヴィッド・キャメロン首相に与えられた改革の約束である。一方、EU離脱支持者を念頭に「離脱は離脱(それでおしまい)」とも付け加えた。
ユンケル委員長は、私は英国のEU残留を望むと強調した。「欧州連合をいよいよ欧州人の連合にする必要性を皆が理解してくれたらと望む」。「そのためには英国が必要なのだ」と委員長は語った。
EU各国首脳は今年2月、キャメロン首相に対して一連の改革を約束した。これは英国がEUに残留した場合、実行に移されることになる。これには他のEU加盟国民に対する社会保障の給付制限や各国議会の権限拡大、それに競争力の強化が含まれる。ユンケル委員長は、しかしこれらの譲歩は英国内の離脱をめぐる議論では一顧だにされていないようだと述べた。
一方キャメロン首相は火曜日になって、とりわけ移民の制限でさらなる規制を求めると発言した。「私は改革が6月23日で終わるとは考えていない」と首相は述べた。もしそうなれば、EUは域内の移動の自由の制限に関する厄介な議論をふたたび抱え込むことになる。
原題:Juncker: Keine Nachverhandlungen mit Briten nach Referendum