2016年6月26日(日)
AFP
欧州議会のマルティン・シュルツ議長(社会民主党SPD)はイギリスに対して、来週火曜日のEU首脳会議にも欧州連合離脱届を提出するよう求めた。「ただ英国保守党の党内戦術に応じるために躊躇することは、すべての関係者に害となる」。いつまでも宙ぶらりんの状態が続くことは、「さらなる不安定をもたらし、職を脅かす。「それゆえ私たちは英国政府がただちに提出するのを期待している。来週火曜日の首脳会議はその意味で適切な時期である」とビルト日曜版Bild am Sonntagに語った。
欧州議会の保守系会派、欧州人民党(EVP)のマンフレート・ヴェーバー代表(キリスト教社会同盟CSU)は英国政府の姿勢を批判した。「イギリスの始めようとする遅延戦術は受け入れられない」とヴェーバー代表はビルト日曜版で述べ、「予定の2年間の期限内、できれば1年以内の」速やかな離脱を求めた。
英国は木曜日に行われたEU加盟を問う国民投票で僅差で離脱を決定した。これを受け、保守党所属のデイヴィッド・キャメロン首相は退陣を表明したが、10月までは首相職に留まる。キャメロン首相は、リスボン条約第50条で定められたEUへの公式な離脱伝達を後任の首相に委ねる意向である。それを受けてようやく英国の離脱の条件に関する交渉が開始される。交渉期間は最長で2年間と定められている。
来週火曜日と水曜日にEU各国首脳はブリュッセルで首脳会議を開き、英国の離脱の影響を協議する。欧州議会も臨時議会を開く。
原題:Schulz fordert Austrittsantrag Grossbritanniens schon am Dienstag