2000年6月1日(木)

クファシニェフスキ大統領:「ポーランド政府の危機は不安定要因ではない」

ワルシャワ(ドイツ通信社- AFX) 

 ポーランドのアレクサンダー・クファシニェフスキ大統領はハノーファーでの短時間の会合においてドイツ連邦首相ゲルハルト・シュレーダーに、ポーランド政府の危機は「不安定要因ではない」と保証した。「危機はもっぱら政治的および党派内的性格のものである」と、木曜日に万博2000の開幕式を訪問したクファシニェフスキは強調した。シュレーダー首相は隣国で「安定した信頼できる政府」ができることを期待すると述べた、とポーランドの通信社PAPは伝えた。

 クファシニェフスキはあらためて、政権の危機がポーランドの通貨ズローティや為替相場に特筆するほどの影響を及ぼしていないことを強調した。もちろん大統領は、イェジ・ブゼク首相の率いる中道右派連立政権の継続もしくは決定的な解消を早急に決定するよう、強く要求した。「状況が早く明確になり、連立政権であれ少数政権であれ、どのような政府になるのかが国民に明らかになるのが望ましい。なぜならそれこそがポーランドの信頼性に関わる根本的要因であるからだ」と大統領はEU加盟交渉を視野に入れて語った。

原題:Kwasniewski: Regierungskrise in Polen kein Grund zur Unruhe