2000年6月7日 19:34

ポーランドの少数派政権は継続性を確約

ゲレメク外相はフィッシャーとヴェドリヌと会談

クラクフ(AP)

 辞任を控えたポーランドのブロニスラフ・ゲレメク外相は、水曜日ドイツとフランスの外相に対し、連立の破綻とは関係なく政府の外交路線が継続されることを確約した。ポーランド外務省の説明によれば、クラクフでのヨシュカ・フィッシャー外相およびユベール・ヴェドリヌ外相との会談ではEUへの優先的加盟というポーランド政府の希望が議題となった。その他のテーマとしては、欧州連合の共同防衛システムにおけるポーランドの役割、東の強大な隣国ロシアおよびウクライナとの関係が議題にとり上げられたという。

 ゲレメク外相は、火曜日に右派の連帯選挙同盟(AWS)との連立政権から離脱することを表明したリベラルな自由同盟(UW)の5名の閣僚グループの一員である。しかし同外相はイェジ・ブゼク首相の要請に応じて、外交政策の継続をはかるため、6月末まで外相の職に留まることを承諾した。連立解消後、少数派政権を運営する連帯選挙同盟は、水曜日政府の任務を計画どおり遂行することを確約した。

 「我々は少数派政府を構成する。これはたびたび起こる事態ではない。それゆえ首相は政府が正常に機能するよう方策をとることになろう」と政府スポークスマンのバルトロミェイ・パフラクは語った。ブゼク首相は今晩国民に対してテレビ演説を行う予定であるという。

 「少数派政府はとりもなおさず総選挙および敗北の見込みを意味する」と連帯選挙同盟(AWS)の有力政治家ミロスラフ・シュティチェンは述べる。「政府の政策運営の経過次第で、早ければこの秋か遅くとも来年の始めには総選挙が必要となる。すなわち2001年秋の公式の任期満了を待たずにである。」最新の世論調査によれば民主左翼連合(SLD)の勝利が予測されている。同党は共産主義の労働者党を前身とし、現在では社会民主路線を目指している。

 政権危機は自由同盟から出されたブゼク首相の退陣要求に始まった。リベラルな連立パートナーの自由同盟は、政府の計画した経済および税制改革案に反対する連帯(AWS)の一部有力政治家を抑えることができなくなったとしてブゼク首相を批判した。これを受けてブゼク首相は首相職を後継者に譲るつもりがあることを表明。連帯(AWS)は党首マリアン・クシャクレフスキを首相候補として提案したが、自由同盟はこれを受け入れなかった。

  原題:Minderheitsregierung in Polen sichert Kontinuitaet zu
Aussenminister Geremek trifft Fischer und Vedrine