2000年6月11日(日)14:45

クラウスはEUの拡大の意欲に疑念を表明

前チェコ首相は一層の自負を求める

プラハ(AP) 欧州連合の拡大はチェコの国会議長ヴァーツラフ・クラウスの見解では15カ国の現加盟国の利益にならないという。クラウスは日曜日のテレビ討論で、チェコ国民はEU上層部の発言と加盟国の実際の利益の間に食い違いがあることを理解した、と述べた。クラウス議長は「しかしチェコ共和国はEU受け入れを目指す以外に選択肢はない」と言明した。

 クラウスは政府に対し自負をもって加盟交渉に臨むよう求めた。「加盟以外の選択肢はない。しかしだからといって、我々がEUに対し、日々チェコ政府の姿勢に認められるように、無条件降伏を乞わねばならないわけではない」と前首相のクラウスは語った。チェコは東方拡大の第一陣としてEUに加盟すると見られている。他にポーランド、ハンガリー、キプロス、スロヴェニアおよびエストニアがこの第一陣に含まれる。先月チェコで行われた世論調査では49%が自国のEU加盟に賛成、25%はもし国民投票が行われた場合は反対票を投じる、との結果が出た。

原題:Klaus zweifelt am Erweiterungswillen der EU
Ehemaliger Ministerpraesident fordert mehr Selbstvertrauen Tschechiens