2001年3月5日(月) 20:42

フィッシャー外相はドイツ統一の際の自らの誤りを認める

ルートヴィヒスハーフェン(AP)

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は、ドイツ再統一に対して懐疑的な態度をとったことを誤りであったと認めた。1989年には統一後のドイツの政治がふたたび「ビスマルク時代の奈落」に落ちてしまうのではないかと考えていた、とフィッシャーは月曜日の晩ルートヴィヒスハーフェンにおいておよそ1000人の支持者を前に語った。「私の懸念は誤りであった。」

緑の党所属のフィッシャー外相は、ベルリンの壁の崩壊はドイツにとって「信じ難いほどの幸運」であった。「これは本当に喜ぶことのできる事件であった」と語った。フィッシャーはまた、今はEUの東方拡大を実現せねばならない。ドイツ統一と欧州統合を相互の前提としたヘルムート・コール前首相の考えは正しい、と述べた。

EUの東方拡大は、15年前に欧州共同体がギリシャ、ポルトガルおよびスペインに拡大したのと同様にドイツの利益にかなうものである。「わが国のためを思う者ならば、今この拡大プロセスを実行しなければならない」。ドイツは今後とも欧州統一で最も恩恵を受ける国となろう、と外相は主張した。

原題:Fischer bekennt Irrtum bei deutscher Einheit