2001年3月26日(月)14:35

EU外交筋の見解では移行期間の問題でEUはシュレーダー首相の方針に沿う

ブリュッセル(ロイター)

EU外交官の伝えるところによれば、欧州委員会はドイツのゲルハルト・シュレーダー首相が提案した、欧州連合拡大後の東欧からの労働者の流入に柔軟な移行期間を設けるシステムを支持する意向であるという。外交筋は月曜日ブリュッセルにおいて、欧州委員会は移行期間に関する具体的な提案の作成にかかっており、おそらく4月の初めには提出されることになると発表した。この提案の基礎となるのは、おそらく5年の移行期間という案で、これはさらに2年間の延長が可能であるという。シュレーダー首相は12月に7年間の移行期間を提案したが、これは5年後に検討する可能性を含んでいる。

ストックホルムのEU首脳会議ではシュレーダー首相が土曜日に、新規EU加盟国からの労働者の移動の自由に関し、EU諸国は最長で7年間の移行期間を承認する見通しであると述べた。「私の提案したモデルが共通認識となる印象を私は受けた。」他のEU諸国も移行期間を設ける必要があると認めている。欧州委員会はドイツの提案を支持している、とシュレーダー首相は語った。

ロマーノ・プローディ欧州委員長はすでに先週の水曜日に、欧州委員会は移行期間の提案を行うに当たり、労働市場に過重な負担がかかるのではないかというドイツとオーストリアの懸念に配慮すると述べている。欧州委員会の提案が提示された後、EU各国はこれを承認する必要がある。しかるのち委員会提案は加盟協議の席で提起されることになる。

欧州連合は現在東欧と地中海の12の国々と加盟協議を行っている。EU各国首脳は去る12月、2004年にも第一陣の加盟を期待する旨の宣言を行った。

原題:Diplomaten sehen EU bei Uebergangsfristen auf Schroeders Linie

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