2002年3月8日(金)15:54

過去の問題をチェコのEU加盟の障害とせず

ドイツ・チェコ関係の会議

ベルリン(AP)

ゲルハルト・シュレーダー首相のプラハ訪問中止の通告から一週間過ぎ、ドイツとチェコの代表は両国関係に生じた荒波の沈静化をはかった。「過去はドイツ政府にとってはチェコの欧州連合加盟に対する障害でもなければ交渉テーマでもない」と外務省のクリストフ・ツェーペル政務次官は金曜日ベルリンで強調し、EU加盟は対チェコ関係において上位に位置する目標なのである、と述べた。

チェコのミロシュ・ゼマン首相はズデーテンドイツ人を繰り返し「ヒトラーの第五列」、「国賊」などと呼んだ。これに対しハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、EUに加盟するためにはチェコはズデーテンドイツ人の放逐を定めたベネシュ布告を撤廃せねばならない、と要求している。

「ドイツ・チェコ対話フォーラム」のチェコ側の共同議長オットー・ピックは、現在の状況はシュレーダー首相の訪問中止通告前より良くない。しかしここ数年のうちに両国はEUの一つ屋根の下でともに暮らすことになるだろう、と述べた。「長期的な視点では私は根っからの楽観論者である」。国際的な機構においては両国の協力関係は模範的である、と同議長は語った。

金曜日ベルリンで開かれた「対話フォーラム」の会議ではドイツとチェコから80名の専門家が集まり、両国関係について協議した。ピック議長によれば1997年のドイツ・チェコ声明の成果について意見交換が行われたという。

原題:Vergangenheit soll kein Hindernis EU-Beitritt Tschechiens sein
Konferenz zu deutsch-tschechischen Beziehungen