2002年3月8日(金)18:35

シュレーダー首相とベルルスコーニ首相はEU拡大支持を強調

トリエストでの協議 − ボッシ発言を些末視

トリエスト(AP)

ドイツとイタリアは金曜日、欧州連合の拡大を支持する両国の姿勢を強調した。ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相とイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相は定期会談を終え、新規加盟国の加盟交渉はほどなく完了されねばならないとの声明を出した。両首脳は、ウンベルト・ボッシ北部同盟党首のEUに関する問題発言で生じた不協和音の解消に努めた模様である。

シュレーダー首相は、ボッシ発言をあまり真剣に受け取るべきではないと述べた。ボッシ党首は先週、EUを「西欧のソ連」と呼び、「新たなファシズムとスターリニズム」であるとして批判した。シュレーダー首相は、「ベルルスコーニ首相は、ボッシ党首の発言がイタリア政府の方針に添うものでないことを明確に述べた」と語った。ベルルスコーニ首相は、ボッシは本当は「根っからの親ヨーロッパ主義者」であり、自由で競争力を備えたヨーロッパを支持している、と説明した。

これより前、『コリエレ デラ セラ』紙とのインタビューで、シュレーダー首相はイタリアとドイツの間の深い友好関係を強調し、イタリアの姿勢は欧州に懐疑的でもなければ敵対的でもない、と述べている。

原題:Schroeder und Berlusconi bekraeftigen Ja zu EU-Erweiterung
Konsultationen in Triest - Bossi-Aeusserungen heruntergespielt