2002年3月27日(水)22:23

ゼマン首相とクラウス議長はベネシュ布告に固執する意向

「ドイツとオーストリアの圧力には屈しない」

プラハ(AP)

チェコのミロシュ・ゼマン首相とヴァーツラフ・クラウス国会議長は国会議員に対して、いわゆるベネシュ布告の撤廃を拒否する決議を行うよう求めた。両者は水曜日の晩、われわれは来月そのような趣旨の決議を国会議員に提案するつもりであると発表した。正確な内容についてクラウス議長は発表を控えたが、同布告の撤回を求めるドイツとオーストリアの要求には屈するつもりがないことを明言した。

第二次大戦後、当時のチェコのエドヴァルト・ベネシュ大統領は、およそ300万人のドイツ人をチェコスロヴァキアから放逐した。放逐の布告は、欧州の戦後秩序の一部を成し、連合国の承認を受けた。故郷を追われた大多数の人々はドイツに逃れ、約30万人はオーストリアに逃れた。ゼマン首相は最近、ズデーテンドイツ人は「ヒトラーの第五列」であり国賊であると主張して、ドイツとオーストリアの憤激を買ったばかりである。

ズデーテンドイツ郷土会は、ドイツ人の放逐に対するチェコ政府の謝罪を要求している。放逐は今日の観点のみならず当時の基準に照らしても不正であり誤りである、と批判している。

原題:Zeman und Klaus wollen an Benes-Dekreten festhalten
Nicht dem deutschen und oesterreichischen Druck beugen