2004年3月4日(木)11:16
ブダペスト(AFP)
ハンガリーは現EU加盟国に対して、現EU加盟国がハンガリーに対して設けるのと同じ制限を自国の労働市場に設ける意向である。ハンガリー政府は5月1日のEU加盟まで、ほぼすべての現EU加盟国が通告している労働市場制限の緩和を求めるつもりであるが、万が一それが実現しない場合は、対抗措置としてハンガリーの労働市場開放を同じく最長で7年まで制限する、と政府のゾルタン・J・ガル広報官は述べた。
ハンガリー政府は、アイルランドを除くすべての現EU加盟国から通告された制限措置を不要と判断している。ハンガリーの失業率は5,8パーセントと低く、労働者の移住の可能性は低いと政府は主張する。それゆえハンガリーの労働者の大量流出は想定できないとしている。
キプロスとマルタを除く新規加盟8ヶ国との加盟条約では、2009年まで自国の労働市場を閉鎖することが現EU加盟国に認められている。労働市場の閉鎖は、開放により「甚大な混乱」が自国の労働市場にもたらされると証明できれば、最長で2011年まで可能とされている。
原題:Ungarn sperrt Arbeitsmarkt fuer heutige E-Buerger*
*訳注:原題の "E-Buerger"は "EU-Buerger" の誤記と思われる。