2004年3月5日(金)16:58
スコピエ(AFP)
欧州委員会のロマーノ・プローディ委員長はマケドニアに対し、ボリス・トライコフスキ大統領の死後もEU加盟に向けた改革路線を維持するよう求めた。「敬意をこめてボリス・トライコフスキ大統領を追悼することは、とりもなおさず、彼の切り開いた道を引き続き歩むことである。それは、彼の信じた事業を完結させることである」、とプローディ委員長は金曜日スコピエで執り行われた大統領の葬儀の席で述べた。トライコフスキ大統領の国家葬にはおよそ30ヶ国の首相や大統領、ならびに60ヶ国の使節が出席し、事故で亡くなった大統領に弔意を示した。トライコフスキ大統領の遺体はマケドニア国歌の演奏される中、埋葬され、兵士が24発の弔砲を撃った。引き続いてスコピエの福音教会の合唱団が弔歌を歌った。
原題:Prodi mahnt Mazedonien zu Fortsetzung des Reformkurses
訳注:トライコフスキは1999年にマケドニア(1991年にユーゴから独立)の第二代大統領に就任。民族間の対立を調停し、EU加盟に向けて国内改革を推進した。今年2月26日、大統領の乗った小型飛行機はボスニアに向かう途中、サラエヴォの南80kmで墜落し、大統領も死亡した(享年47歳)。事故の原因は依然不明。マケドニアはちょうどこの日、EU議長国アイルランドのダブリンでEU加盟を正式に申請する予定であった。しかし大統領の事故のため、加盟申請は無期延期されている。