2004年3月26日(金)20:26
ワルシャワ(AFP)
ポーランドはEU加盟を数週間後に控えて、レシェク・ミレル首相が辞任を表明した。私は、ポーランドのEU加盟の翌日、5月2日に辞任するつもりだと首相は述べた。ミレル首相の辞任は、低迷の続く支持率や一連の不祥事の責任を取ったものである。アレクサンデル・クファシニェフスキ大統領は、来週月曜日に新内閣編成に向けた予備交渉を開始すると発表した。
新内閣編成を容易にするために私は今の時点で辞任を発表した、とミレル首相はブリュッセルのEU首脳会議から戻った直後、ワルシャワで語った。相次ぐ汚職と一向に改善されない高い失業率のため、ミレル政権は世論調査ではわずか9パーセントの支持率に留まっている。首相は3月初めにすでに党首を辞任している。
加えてミレル首相はEU憲法をめぐる論争で、スペインの政権交代に伴い、従来の強硬姿勢を放棄せざるをえなくなり、将来の拡大EUにおける票決規定でEU加盟国の多数の前に屈した。スペインの議会選挙後スペイン政府にも見放されたミレル首相は、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相(社会民主党)の火曜日のワルシャワ訪問の際、憲法問題で路線転換を示唆していた。
クファシニェフスキ大統領は、新内閣は5月16日までに議会で就任宣誓を行う必要があると述べた。ミレル首相の辞任後2週間以内である。それまではミレル政権が引き続き職務を司る。
辞任表明の直前、与党民主左翼連合(SLD)の27名の議員が独自の左翼政党の結成を発表した。これまでSLDに所属していたマレク・ボロフスキ国会議長は新党結成の理由について、ミレル首相は「信頼を失った」ので退かねばならない。SLDは「この2年半の間に450万人の有権者を失った」と述べた。新党は6月13日の欧州議会選挙に独自の候補者リストを立てる意向である。
原題:Polnischer Ministerpraesident Miller tritt zurueck