2004年3月30日(火)22:07
モスクワ(AP)
EUとのパートナーシップ・協力協定を新規EU加盟10ヶ国に拡大する問題で、ロシア政府は譲歩の姿勢を示した模様である。ロシアのウラジミール・チショフ副外相が火曜日発表したところによれば、ロシア政府は協定拡大に関する議定書を5月1日以前にも調印する意向であるという。ロシアとEUの外交官は、EU東方拡大に対するロシア側の懸念を盛り込んだ声明を付す形で議定書を承認することで合意したという。これはインターファックス通信社が伝えたもの。
ロシア政府はこれまで、新規EU加盟国の市場や経済への影響力を失うことを恐れて調印を拒んできた。新規加盟国には旧共産圏の8ヶ国が含まれている。今後新規加盟国はロシアからの輸入に対し、EUの輸入割当や関税を適用することになる。ロシア政府はこれにより年間1億5000万ドルの損失が出ると予測している。
一方ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、長年大統領のチェチェン問題の広報官および顧問を務めたセルゲイ・ヤストルシェンブスキ Sergei Jastrschembski をEUの特別公使に任命した。
原題:Russland lenkt im Streit mit EU offenbar ein