2005年3月2日(水)05:30

社民党幹事長はEU東方拡大による賃金ダンピングに警鐘

オスナブリュック(AP)

ドイツ社会民主党(SPD)のクラウス・ウーヴェ・ベネター幹事長は、東欧の労働者の賃金ダンピングに対して断固とした措置を講ずるよう求めた。欧州連合の東方拡大の際の予防措置が「大規模に潜り抜けられている」のは明らかだ、とベネター幹事長は『ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング』紙 Neue Osnabruecker Zeitung(水曜版)に語った。すでに今の段階で安価な労働力が自由業と称したり、サービス業契約の形を取ったりして入国しているが、新規加盟国の労働者がEU内で自由に職場を選択できるのは移行期間の7年を経てからの筈である、と幹事長は述べた。

すでに畜殺場などで確認された外国人労働の実態が飲食・旅館業や社会福祉施設にも及ぶ恐れがあるとの労働組合の危惧に対して、ベネター幹事長は理解を示した。税関のような監督官庁はこの問題に適切に対処し、「どれほどの雇用主が申告を偽ってダンピング労働者をドイツ国内に呼び寄せているか」調査する必要がある、と幹事長は主張した。またこのような実態が生じる規定をすべて再検討するよう求めた。必要とあらば欧州委員会も新たな追加措置を講じ、事態の解決をはからねばならない、と幹事長は求めた。

原題:Benneter warnt vor Lohndumping durch EU-Osterweiterung




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