2005年3月19日(土)09:45

EU内でトルコとの加盟交渉に対する懐疑論が高まる

ベルリン(AFP)

欧州連合では10月のトルコとの加盟交渉開始に対する慎重論が高まっている。キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)に続き、欧州議会社会民主党のマルティーン・シュルツ代表も予定の交渉開始期日を疑問視した。最近のトルコの情勢は「懸念を抱かせる」とシュルツ代表は『ベルリーナー・ツァイトゥング』紙Berliner Zeitungに語った。

世界女性デーの女性デモに対する警察の過酷な取り締まりや、それに対するEUの批判をトルコ政府が言下に退けたことは、「どんな儀礼慣習にも反しており、受け入れ難い」。トルコ政府は一層の改革を実行せねばならず、もういい加減にキプロスを国際法上承認する時期に来ている、とシュルツ代表は語った。

3ヶ月前の加盟交渉開始の決定からいかなる進展もない。「今の時点で私には何ら動きが認められない。もしこのような状態が続けば、加盟交渉の開始はない」とシュルツ代表は述べた。欧州委員会とトルコ政府の加盟協議は10月3日に開始の予定である。キリスト教民主系政党と社会民主系政党は合計すればストラスブールの欧州議会の過半数を占める。新規EU加盟は欧州議会の承認を必要とする。

原題:Wachsende Zweifel in EU an Verhandlungen mit Tuerkei




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