2005年3月21日(月)17:51
ベルリン(AP)
ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相は、ルーマニアが予定通り2007年に欧州連合に加盟できると考えている。シュレーダー首相は月曜日ベルリンでルーマニアのトライアン・バセスク新大統領との会談を終え、ルーマニアが競争、司法の独立、汚職の撲滅という重要な項目で進展を見せたと指摘した。こうした進歩は評価を受ける。それゆえ私は2007年に加盟が実現すると考えている、とシュレーダー首相は語った。
バセスク大統領は、すでにルーマニアの国内総生産の80パーセントが私経済によると述べ、この比率は民営化でさらに高まるだろう。ドイツ銀行やジーメンスの投資が期待される、と語った。大統領は、外国の投資家も会社をルーマニアの商業登記簿に登記する限り、ルーマニアで土地を取得できると約束した。ちなみに私は今の段階での登記をお勧めする。「2007年になればEUの価格で支払いを求められる」、と大統領は語った。
これより前、就任訪問でドイツを訪れたバセスク新大統領は、ドイツのホルスト・ケーラー大統領から軍隊栄誉礼による出迎えを受けた。両大統領は昼食会の席で政治協議を行った。
バセスク大統領は『ターゲスツァイトゥング』紙tageszeitung(火曜版)とのインタビューで、ルーマニアをEUの基準に合わせることの難しさを認めた。「私たちは2007年の加盟までに山のような課題を果たす必要がある」。そのため、3ヶ月前大統領選に勝利してから汚職撲滅に向け厳しい闘いを行っている。すでに40人の警察署長を停職処分にした。42,000の会社は未納税のため口座を封鎖した、と同紙は大統領の発言を引用している。
バセスク大統領はクリスマスの数日前に大統領に就任した。自由保守系の大統領は5年の任期中に貧困と汚職を撲滅し、一連の改革を行って2007年のEU加盟に向けた準備を整えると公約した。バセスク大統領は、1989年の流血の革命以来大統領を務めたイオン・イリエスク前大統領を引き継いだ。74歳の前大統領は四選を禁止する規定により立候補できなかった。前大統領が最後にドイツを公式訪問したのは2003年である。
原題:Schroeder geht vom EU-Beitritt Rumaeniens 2007 aus