2005年3月25日(金)16:53

トルコはキプロスを間接的に承認する意向

アンカラ(AFP)

欧州委員会とトルコは、トルコ政府がギリシャ系キプロスを間接的に承認する議定書の文面に合意した。これはトルコの高官がアンカラで述べたもの。議定書は1963年以来トルコとEUの間で結ばれている関税同盟を新規EU加盟10ヶ国に拡大するもので、その中にはキプロスも含まれる。

この高官によれば、双方は議定書の文言に関して合意し、現在トルコは最終的な承認を行うべく、ブリュッセルから文書の送付を待っている段階であるという。「私たちが合意した文面であれば手続きを進める。長く待つつもりはない」とこの高官は語った。

関税同盟の補足議定書の調印は、10月3日に予定されているEU加盟交渉開始の前提条件である。これまでトルコはギリシャ系のキプロス共和国を承認していなかった。しかしトルコは、補足議定書の調印がキプロス共和国政府の政治的承認を意味するものではないと考えている。

キプロスは、1974年にギリシャ系過激派のニコシアでの反乱を受け、トルコ軍が島の北部を占領して以来、分断が続いている。ギリシャ系のキプロス共和国は昨年5月にEU加盟を果たした。30,000人のトルコ軍が駐留するトルコ北キプロス共和国を承認している国はトルコのみである。

原題:Tuerkei will Zypern indirekt anerkennen




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