2006年3月6日(月)14:31

オーストリア自由党は欧州統合反対の国民請願に向け署名集めを開始

ウィーン(AFP)

右翼大衆迎合主義のオーストリア自由党(FPOe)はEU統合に反対する国民請願の運動を開始した。ハインツクリスティアン・シュトラッヘ党首率いる同党は「オーストリアは自由を保つ」とのモットーを掲げ、オーストリアの中立を保証し、EU憲法ならびにトルコのEU加盟を問う国民投票を定めるよう要求している。同党は3月13日までに国民請願に必要な10万人の署名を集める予定である。これはオーストリアの有権者600万人のおよそ2パーセントに当たる。

10万人の署名があれば国民請願として国会の討議に付されねばならない。だが議会が請願を退ける可能性も残されている。オーストリアの政治学者アントン・ペリンカは今回のキャンペーンについて、秋の議会選挙を前に大衆迎合的テーマを取り上げて存在価値を示そうとする自由党の戦略と見ている。というのもユーロバロメーターによれば、依然オーストリア国民の80パーセントはトルコのEU加盟を拒否しているからである。自由党は昨年4月にイェルク・ハイダー党首が離党して以来、ハイダーの創立したオーストリア未来同盟(BZOe)よりも右翼的なスタンスを取っている。昨年秋の地方議会選挙では自由党の平均得票率はおよそ5パーセント、オーストリア未来同盟は1パーセントから3パーセントであった。

原題:FPOe sammelt Unterschriften fuer EU-feindliches Volksbegehren




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