2008年3月30日(日)09:03

シェンゲン圏拡大は空港にも及ぶ

ワルシャワ(AFP)

今回のシェンゲン圏拡大は欧州の空港における国境検査の廃止によって完了した。昨日の深夜からおよそ4億人のEU市民が、バルト諸国からポルトガルまで、空路においても旅券検査なしに旅行できることになった。すでに陸路と海路の旅券検査は昨年12月に廃止されている。シェンゲン圏は15ヶ国から24ヶ国に拡大した。ポーランドやチェコのほか、バルト三国ならびにハンガリー、スロヴァキア、スロヴェニア、マルタがシェンゲン協定に加盟した。

新規協定加盟国はEUの規定に従い自国の空港の改修に迫られた。とりわけシェンゲン諸国とそれ以外の国々の旅行客用に別々のスペースが必要となった。ポーランド、チェコ、ハンガリーなど東欧の首都はこの機会を利用して空港を近代化し、新たなターミナルの建設を行った。

空港での出入国検査の廃止が遅れた理由は、発着時刻のサマータイム切り替えに合わせためである。チェックインならびに安全検査の際の航空会社による搭乗者検査については何ら変更ない。したがって旅行客は従来どおり旅券または身分証を携行する必要がある。

拡大シェンゲン圏には欧州連合27ヶ国中22ヶ国、ならびにノルウェーとアイスランドが加盟している。EU加盟国キプロスならびにEU非加盟のリヒテンシュタインとスイスについては、今年末の加盟が予定されている。2007年1月1日にEUに加盟したブルガリアとルーマニアは、2011年のシェンゲン圏加盟を計画している。イギリスとアイルランドは加盟していない。

原題:Schengen-Erweiterung greift auch an Flughaefen




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