2009年3月10日(火)8:35

アルバニアは夏までにEU加盟を申請する意向

AFP

アルバニアは6月末までにEU加盟申請を行う意向である。アルバニアのサリ・ベリシャ首相はAFP通信に対し、アルバニア政府は6月28日の議会選挙までに必要な手続きを行うことでEU議長国チェコと合意した、と語った。欧州委員会のオリ・レーン拡大担当委員は先日、議会選挙の成功がアルバニアのEU加盟申請の前提条件と述べている。ここ数年、アルバニアでは選挙のたびに混乱が起きている。

しかし、現在の経済危機とそれに伴う欧州全体の失業率の上昇は新規加盟に対するEU加盟国の警戒を招く恐れがある、とベリシャ首相はAFP通信に認めた。だがEUの新規加盟に対する懸念はアルバニア国内のEU加盟支持を減らす恐れがある、と首相は警鐘を鳴らした。首相によれば、現在アルバニア国民の96パーセントがEU加盟を支持しているという。新規加盟国の受け入れについては、欧州委員会の最終決定の前にEU加盟27ヶ国の承認が必要となる。

汚職や組織犯罪に対する我が国の努力がEU加盟国によって承認されることを望んでいる、とベリシャ首相は語った。2005年にはアルバニアのすべての都市や地区ならびに国境通過点や港湾が犯罪組織によって支配されていたが、現在では数百人の犯罪者が司法の裁きを受けていると首相は述べ、組織犯罪に対しては「容赦ない政策」を進めることを約束した。

ベリシャ首相は4月のアルバニアのNATO加盟を、1912年のオスマン帝国からの「独立以来我が国最大の出来事」と評した。「これは夢の実現なのだ」。政府はどのようなNATOからの要請にも「オープン」に対処すると首相は述べたが、詳細については触れなかった。これまでアルバニアは、アフガニスタン、イラク、ボスニアへの国際的な治安維持軍に小規模の部隊を送っている。

原題:Albanien will bis zum Sommer EU-Beitritt beantragen




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