2009年3月27日（金）15：56
クローテン（AP）
空港でのシェンゲン国境検査システムの発効により、スイスは完全にシェンゲン圏に加入する。スイスのハンス・ルードルフ・メルツ大統領は金曜日、チューリヒ・クローテンの空港で列席した多くのEU代表を前に、これは「重要な一日」であると語り、シェンゲン協定加盟からこれまでの状況を肯定的に総括した。
今週日曜日の航空時刻表の変更とともに、スイスの空港ではシェンゲン検査システムが始動する。これにより旅客に対するパスポート検査は廃止され、旅客が自由に移動できるシェンゲン圏は25ヶ国に拡大する。陸の国境ではすでに2008年12月12日にパスポート検査システムが廃止されている。
空港でのシェンゲン協定の発効により、スイスは長い道のりの最終地点に着いた、とメルツ大統領はスイス最大のチューリヒ空港での公式式典の席で述べた。「私たちは周到な準備と集中的な評価プロセスを経て、シェンゲン圏に加入したのだ」。これまで100日間のシェンゲン協定の協力関係には肯定的な評価が与えられる、と大統領は語った。
この間シェンゲン情報システムSISはスイスの警察と国境警備隊にとって有効な手段となった。1日平均140,000件のスイスからの問い合わせに対し、1日平均25件の解明がある。昨年8月14日から今年2月末まで、SISのおかげで60人の身柄の拘束・引渡しが行われた。発見された行方不明者は100人以上、捜索物品の発見は1,000件以上にのぼる、とメルツ大統領は語った。
原題：Schweiz im Schengen-Raum angekommen