2010年3月31日(水)11:52

シュレーダー前首相はトルコのEU加盟を求める

AFP

ドイツのゲルハルト・シュレーダー前首相(社会民主党SPD)はトルコのEU加盟を強く支持し、これまで以上にトルコの欧州連合加盟を支援するようドイツ政府に求めた。「トルコはもうすでに世界のトップ20の経済大国に含まれている」。「トルコの経済発展のスピードは急速である。このチャンスを私たちドイツ人は活かさねばならない。それゆえ私はトルコのEU加盟を支持する」とシュレーダー前首相はビルト紙Bildに寄稿した。

トルコはレチェプ・タイップ・エルドアン首相のもとで大胆な改革路線を歩んでいる、とシュレーダー前首相は続け、「抜本的な民主化、クルド人政策、ならびにアルメニアとの間で始まった対話路線」を評価した。ドイツとEUはこうしたトルコの改革を支援するのが賢明である。トルコが民族主義路線を取れば、それはトルコの孤立と後退を招き、結果としてヨーロッパの安全を脅かすことになるだろう、とシュレーダー前首相は警告した。

シュレーダー前首相は併せて、ドイツにトルコ語学校を設立するよう求めたトルコ首相の提案を歓迎した。「エルドアン首相は良い提案を行った。我が国にはもっと多くのドイツ語・トルコ語の二ヶ国語学校が必要である。なぜならこれは統合の一助となるばかりか、我が国のさらなる国際化をもたらしてくれるからだ」。「ドイツのメルケル首相が二ヶ国語学校の増設に積極的な見解を表明した」のは結構だ、とシュレーダー前首相は付け加えた。当初反対していたメルケル首相も今週はじめのトルコ訪問で、トルコ人生徒がドイツ語学習をおろそかにしない限り、ドイツにトルコ語学校を設立するという提案に反対しないとの姿勢を表明した。

原題:Ex-Kanzler Schroeder fordert EU-Beitritt der Tuerkei




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