2011年3月9日(水)15:08

欧州議会はトルコの改革の遅れを批判

ストラスブール(dapd)

欧州議会の評価によれば、トルコはなおEU加盟にはほど遠く、いくつかの分野では改革が遅々として進んでいない。欧州議会はとりわけ報道の自由のような基本的権利について早急な改善が必要であると考えていることが、水曜日に圧倒的多数で可決された決議から明らかになった。

加えて強制結婚や名誉殺人、不十分な宗教的マイノリティの保護も欧州議会の懸念材料となっている。いくつかの中核的分野では明らかな改善があったと認めたものの、水曜日のストラスブールでの決議はあらためて包括的な憲法改正を勧告した。キプロス問題も依然障害となっている。

保守系議員がEU諸機関に求めた「特権的パートナーシップ」の検討の可能性については、決議では言及されていない。同様に社会党系議員が求めた「正式加盟という共通の目標」についても触れられていない。決議文では昨年と同じく、「結果を約束しない永続的交渉プロセスのための出発点」と述べられている。

したがって欧州議会の各政党による評価もさまざまである。社会民主党系議員はとりわけトルコが成し遂げた改革を強調し、正式加盟をあらためて要求している。緑の党のスカ・ケラー議員は加盟候補国としてトルコを公正に扱うよう求める一方、最近のジャーナリスト逮捕に触れて報道の自由に欠けることをあらためて批判した。

自由民主党(FDP)所属のアレクサンダー・グラーフ・ラムズドルフ議員はトルコがさらに後退する恐れがあると警告し、北アフリカの政治的情勢の変化を踏まえ、アラブおよびイスラム世界に対する模範としてのトルコの重要性を指摘した。

原題:EU-Parlament beklagt langsame Fortschritte in der Tuerkei




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