2012年3月1日(木)

セルビアはEU加盟候補国として承認

ルーマニアは抵抗を断念

AFP

バルカン半島のセルビアは欧州連合にまた一歩近づいた。木曜の晩閉幕したブリュッセルEU首脳会議の閉幕宣言案は「欧州理事会はセルビアに加盟候補国の地位を承認した」としている。しかしセルビアとの加盟交渉開始の時期についてはさしあたり未定のままである。

EU加盟交渉の完了までは何年もかかるが、加盟候補国としての承認は、13年前のコソボ紛争においてNATO軍の空爆の対象であったセルビアにとって大きな前進である。

ルーマニアは最終的にセルビアの加盟候補国承認に対する抵抗を取り下げた。セルビアとルーマニアは「小数民族の権利に関する文書に調印する」ことで合意した、とキリスト教民主同盟(CDU)のエルマー・ブローク欧州議員は語った。ブローク議員はこれより前ブリュッセルで開かれた欧州国民党(EVP)*の会合にルーマニアのトライアン・バセスク大統領とともに出席していた。EU外交筋によれば、ルーマニア政府の求める、セルビア国内のルーマニア語を話す少数民族ヴラフ人の法的保護について、欧州委員会も厳密に監視することを約束したという。

原題:Serbien erhaelt EU-Kandidatenstatus
Widerstand Rumaeniens gebrochen

*訳注:「欧州国民党」は「欧州人民党」とも訳されるが、保守中道系であることを踏まえて、この訳語を当てている。




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