2013年3月20日(水)14:40

シュレーダー前首相はメルケル首相のトルコ政策を批判

ベルリン(dapd)

ゲルハルト・シュレーダー前首相(社会民主党SPD)はトルコのEU正式加盟を主張した。「あのような活況を呈する経済を正式加盟という形でEUに統合するという好機を、私たちは利用しなくてはならない」とシュレーダー前首相は雑誌ツィーツェロCicero(4月号)に寄稿した。EUは世界で主張するためにさらなる強い加盟国が必要なのだ。加えてトルコは中近東への交差点として重要だ、と前首相は主張した。

シュレーダー前首相はドイツ政府の対トルコ政策を批判した。「EUが深刻な危機に陥り、パートナーを頼らざるを得ないというこの時期に、私たちの最も緊密な同盟国のひとつが離反するという危険を招いている」。アンカラやイスタンブールで政治家や企業家、芸術家と話をすると、EUに対する「深い失望」をますます頻繁に聞く、と前首相は語った。

キリスト教民主同盟(CDU)とキリスト教社会同盟(CSU)による「特権的パートナーシップ」の提案は、トルコでは代案ではなく、差別と受けとめられている、とシュレーダー前首相は述べた。前首相は「ドイツの首相が最近のトルコ訪問で新たな分野の加盟交渉の開始を主張する一方で、自身は加盟に反対と強調するのであれば、あまり説得的とは言えない」とアンゲラ・メルケル首相(CDU)を批判した。

トルコは1999年からEU加盟候補国として承認され、欧州連合との加盟交渉は2005年に開始されている。交渉はたびたび停滞している。これまで全35のいわゆる章、すなわち交渉対象分野のうち、トルコ政府との間で交渉が開始されたのは13分野にとどまっており、これまでに交渉が完了したのは学問と研究の1分野のみである。

原題:Gerhard Schroeder ruegt Merkels Tuerkei-Politik




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