2014年3月11日(火)11:17

独外相はバルト三国にドイツの連帯を保証

dpa(ドイツ通信社)

ドイツのフランク・ヴァルター・シュタインマイヤー外相はEU加盟国のエストニア、ラトヴィア、リトアニアのバルト三国にクリミア危機問題でドイツの連帯を保証した。

シュタインマイヤー外相は火曜日、クリミア半島などでのロシアの侵略姿勢に対するバルト三国の懸念を踏まえて、「私たちはエストニアや他のバルト諸国を孤立させることはない。これはエストニアや他のバルト諸国の問題ではなく、EUおよびNATOの共通の問題である」とエストニアの首都タリンで語った。

社会民主党(SPD)所属のシュタインマイヤー外相は、エストニアのウルマス・パエト外相との会談を終え、バルト諸国に「脅威にさらされている感情」があることは理解できると述べた。バルト三国は総人口約600万人で、多数のロシア系住民を抱えているが、かつてはいずれもソヴィエト連邦に含まれていた。今日では三国とも欧州連合とNATOの一員である。パエト外相は「ロシアのウクライナでの侵略姿勢が欧州全体の安全保障状況を一変させたことは明らかだ」と述べた。

シュタインマイヤー外相はあらためてロシアに対して、ウクライナの新政権とともに国際的な協議の枠組みで問題解決に当たるよう呼びかけた。一方、これと並行して欧州連合内部ではロシアに対する制裁の準備が進められている。シュタインマイヤー外相は「週末を過ぎてもロシアの姿勢に目に見える変化がなければ、来週月曜日にさらなる制裁措置について協議せざるを得ないだろう」と語った。

クリミア自治共和国では日曜日にウクライナからの分離とロシアへの編入を問う住民投票が予定されている。その翌日EU各国外相はブリュッセルで会合を開く。エストニアはシュタインマイヤー外相の1日間のバルト三国歴訪の最初の訪問地で、引き続きラトヴィアとリトアニアの訪問が組まれている。

リトアニアのダリア・グリボウスカイテ大統領はシュタインマイヤー外相との会談を前に、ロシアのウクライナ政策に対して断固EUとして臨むようあらためて要求した。EUはそろそろ自らの真価を示す時である、と大統領は述べ、「プーチンのロシアは侵略の事例になりつつある。ロシアは実質的にすべての国に力を誇示している。一国がすべての国に力を誇示しているのだ」とBNS通信に語った。

原題:Steinmeier versichert Balten Solidaritaet Deutschlands




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