2015年3月13日（金）
ドイツ通信社(dpa)
アイスランドは欧州連合（EU）への加盟申請を正式に撤回した。「この件は終わった」とアイスランドのグンナル・スヴェインソン外相は木曜日に述べた。
アイスランドの中道右派政権は2013年の議会選挙の後、EU加盟申請を撤回すると発表していた。スヴェインソン外相は、EU議長国を務めるラトヴィアのエドガルス・リンケーヴィチ外相と会談し、アイスランド政府の決定を説明する書簡を手渡した。書簡は「アイスランド政府は再び加盟協議を行う意思はない」と伝えている。
アイスランドは、2009年の経済危機を受けて開始されたEU加盟交渉を2013年5月に中止していた。それに先立つ世論調査で、国民の過半数は欧州連合加盟に反対を表明している。
昨年、すでに議会で加盟交渉の打ち切りが審議されている中、首都レイキャヴィクでは数日間にわたり、政府のEU政策に反対するデモも行われた。政府は対EU関係を欧州経済領域（EEA）の枠内に限定する意向を表明していた。この自由貿易圏にはEU加盟28ヶ国ならびにリヒテンシュタインとノルウェーも参加している。
原題：Island zieht EU-Beitrittsantrag zurueck