2001年5月20日(日) 08:47

フェアホイゲン拡大委員の考えではEU拡大のタイムスケジュールはいまだ揺るがず

スペインの阻止の姿勢にもかかわらず − 些事に拘泥せぬよう求める

ケルン(AP)

先のEU外相会合におけるスペインの阻止の姿勢にもかかわらず、ギュンター・フェアホイゲン欧州委員は欧州連合の東方拡大のタイムスケジュールが危うくなったとは考えていない。「スウェーデンの議長任期中にもこの問題を解決し、タイムスケジュールを守るチャンスが充分あると私は考えている」と、社会民主党(SPD)所属の同委員は日曜日、ケルンのドイツ放送で語った。同委員は現EU加盟国に対して、加盟協議では些事に拘泥せぬよう呼びかけた。

スペインは、将来の加盟国からの労働者に対し移動の自由を制限する移行期間を設けるという、ドイツなどから出されている要求を、拡大後も同国に対するEU補助金の大幅削減を行わないという条件が認められなければ承認しない意向である。しかしこの問題に関しEUはスペイン政府に対し現時点ではどんな約束もできない、とフェアホイゲンは主張した。しかしながら同委員は、2006年以降に財政援助が突如廃止されることはないと強調した。

フェアホイゲン委員の考えでは、残り6週間のスウェーデンの議長任期中に「すこしその気を出せば」解決案を見出すことができるという。私には、EU加盟15ヶ国の1ヶ国がほんとうに拡大プロセス全体の遅延に責任を負うつもりであるとは考えられない、と委員は語った。この問題を討議する次回の外相会合は6月11日にルクセンブルクで開かれる予定である。

あわせてフェアホイゲン委員は現加盟国に対して、移行期間の問題では将来のパートナーたる候補国の利益も考えて柔軟な対応を心がけるよう呼びかけた。加盟候補国で税金や物価が突然急激に上昇すれば、そこで行われねばならない国民投票を危うくする恐れがある、とフェアホイゲンは述べた。

原題:Verheugen sieht Zeitplan fuer EU-Erweiterung noch gesichert
Trotz Blockadehaltung Spaniens - Weniger Kleinlichkeit gefordert