2001年5月22日(火) 18:19

ポーランドは拡大後の平等な待遇を要求

ブゼク首相は構造援助に言及

ブリュッセル(AP)

ポーランドのイェジ・ブゼク首相は、EU地域援助を拡大後に新旧加盟国の間で均等に配分することを求めた。ブゼク首相は火曜日、ブリュッセルにおいて、現在の加盟候補国が不利益を被る事態は受け入れ難い。そうなれば欧州連合の中に一等と二等の階級が生まれることになる、と語った。

とりわけスペインは、経済力の弱い国々にEUが拡大したあかつきには、同国に対する構造援助の大半を失うのではないかと危惧している。それゆえスペイン政府はすでに現在の段階で、EU基金から引き続き2006年まで援助を受けるとの確約を他のEU諸国に対して要求している。スペインは2006年までにEU構造基金および格差是正基金より550億ユーロ(1,100億マルク弱)を受け取ることになる。

他のEU諸国から相応の確約が得られなければ、スペインはドイツとオーストリアの要求する労働者の移動の自由といくつかのサービス部門に関する7年間の移行期間を承認しない意向である。とりわけEU最大の実質支出国であるドイツ政府は、このような関連付けを拒絶している。このため拡大協議は遅延する恐れが出てきている。

欧州委員会の報告では、12の新規加盟国へ拡大した後の欧州連合は人口および面積がそれぞれ三分の一増えることになる。これに対し、国内総生産の増加はわずか5パーセントに留まる。同報告によれば、加盟候補国の人口1億500万のうち、9,800万人は国内総生産が拡大後のEU全体平均の75パーセント未満の地域に暮らしているという。この数値は、これまでEU構造援助の支給資格とされてきた基準である。

原題:Polen dringt auf Gleichbehandlung nach Erweiterung
   Buzek verweist auf Strukturhilfen