2002年5月10日(金)21:27

フィッシャー外相がポーランドで「今年の人物」に選ばれる

ワルシャワ(AP)

ドイツのヨシュカ・フィッシャー外相は金曜日、ポーランドの「ガゼタ・ヴィボルツァ」紙の「今年の人物」賞を受賞した。アダム・ミフニク編集人はワルシャワで行われた授賞式において、これは同外相の民主主義、自由、人権および欧州連合拡大への尽力を讃えるものである、と述べた。フィッシャー外相は、「自由と民主主義、 個々の人間とその尊厳に対する敬意が私たちの共生の固い基盤であるとの揺るぎない信念」を強調した。

緑の党所属のフィッシャーは、ドイツ人への授賞を「両国関係の急激な変化のしるし」と評した。外相はここ数年間にポーランドが「大規模の改革」を成し遂げたことを賞賛した。講演原稿によれば外相は、ポーランドは将来の加盟国として拡大EUに「多くの価値あるもの」をもたらすことができる。とりわけ「東の隣国の問題に関す る特別な感受性であり、欧州連合と国家間の関係に対する、歴史的な経験に基づく特殊のまなざし」である、と授賞式で述べた。

共産主義ポーランドの著名な体制批判者であったミフニクは、フィッシャー外相が68年世代の基本的価値を常に守る一方、「過去の罪」との関係を断ったことを賞賛した。ミフニクは、緑の党のフィッシャー外相は、ナショナリズムが欧州にとり最大の危険であると常に明確に表明してきた。さらに外相は絶えずドイツ・ポーラ ンド関係の改善に尽力してきた、と語った。

同賞は今年が4回目となる。過去の受賞者は、チェコのヴァーツラフ・ハヴェル大統領、ハンガリー出身のアメリカの実業家ジョージ・ソロス、およびロシアの人権活動家セルゲイ・コワリョフである。

原題:Fischer in Polen als Mann des Jahres ausgezeichnet