2002年5月11日(土)14:27

トルコはキプロス協議の停滞をギリシャの責任と非難

アンカラ(AP)

トルコ政府は、キプロス島の再統一に関する交渉を阻んでいるとして、ギリシャ系キプロスを非難した。トルコのビュレント・エジェヴィット首相は土曜日、ギリシャ系キプロスは今のところ協議になんら積極的な貢献をしていないと述べた。同首相はこれより前、アンカラでトルコ系キプロスの指導者ラウフ・デンクタシュと会談を行った。

会談後デンクタシュは、ギリシャ系キプロスのグラフコス・クレリデス大統領の妥協的姿勢は最近になって後退した。その理由は、南側のギリシャ系キプロスを協議の行方とは無関係に加盟候補国として受け入れると欧州連合が承認していることにある、とデンクタシュは述べた。「このような承諾を得たならば、どうしてギリシャ系キプロス側が私たちに譲歩しようとするだろうか?」

南北キプロス双方の政治的指導者は今年1月に定期的な政治協議を開始したが、協議はまもなく膠着状態に陥った。来週、国連のコフィ・アナン事務総長がキプロスを訪問し、交渉の仲介を取る予定である。交渉の目標はギリシャ系地域とトルコ系地域をキプロス連邦国家に統合することである。キプロスは1974年のトルコ軍の侵攻以来分断が続き、面積の34%は今日までトルコ人が占領したままになっている。デンクタシュは1983年に北キプロストルコ共和国の独立を宣言したが、トルコ政府以外、国際的には承認されていない。

原題:Tuerkei gibt Griechen Schuld an Stillstand der Zypern-Gespraeche