2002年5月12日(日)13:06
ベルリン(合同経済サービス)
EU拡大担当のギュンター・フェアホイゲン欧州委員は、EU拡大の時期を延期させるとの報道を退けた。「新規加盟は2004年の欧州議会選挙前に実現するだろう」。欧州委員会はタイムスケジュールの変更は考えていない。中東欧の候補諸国との加盟交渉は計画通りに進んでいる。「最も準備の進んだ国々との間では今年末までに交渉が完了すると予想される」、と同委員は『ヴェルト日曜版』に語った。
これより前、ニュース雑誌『フォーカス』は、拡大が場合によっては一年延期されると報道していた。「情報筋」は第一陣の10ヶ国の加盟は早くとも2005年になると考えているという。同誌によれば、あるEU高官は「ギュンター・フェアホイゲン拡大委員の取り巻きの提灯持ちだけが意図的楽天主義を広めているにすぎない」と述べたという。遅延の最大の理由はEU農業補助金をめぐる加盟候補諸国との困難な交渉であるという。
原題:Verheugen: Keine Verschiebung von EU-Erweiterung